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組​曲​「​今​吾​誦 Images sans nom」

by 増永 弦

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1.
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家路 01:51
3.
ねむり 01:59
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14.
Intermezzo 01:47
15.
おどり 02:12
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about

増永 透(RUBE YOROZU)。
もと音楽教師、オーボエ奏者。ピアノで即興的に伴奏付けをしながらの歌唱指導を得意としていた。若年性アルツハイマー病による「失行」「失語」「記憶喪失」を50代前半より徐々に発症。運動系の破壊により、多大な努力にもかかわらず、次第に手の自由がきかなくなっていった。以来、反乱を起こす自身の「手」に恐怖感をつのらせて鍵盤に触れることができなくなり3年が経過した。
Images sans nom(名前のない幻燈)。それは、春が近づくある日のこと、差し込む夕日に照らされた鍵盤に誘われるように手をおいたところから始まった。意味はない。突如として溢れ出す即興演奏。失語により言葉を失った彼が3年ぶりに発したもう一つの言葉だった。

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若年性アルツハイマー病の父の手から突然溢れ出した即興演奏を、息子である弦が採譜・演奏。並ならぬその工程の原動力となり続けたのは他でもない「父の見ている世界が知りたい」という想いであった。
失われていく脳機能のゆえに行きつく先がむごたらしい「死」であるアルツハイマー病との闘病の日々の中で、患者本人が見ている世界とはどのようなものか。この音楽は、我々の普段使っている言語以上の饒舌さをもって私たちに語りかけてくる。

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なくなっていった言葉、こぼれ落ちたつぶやき、記憶に残る言葉たちをあつめた「ぽえむ」、曲に添えました。

credits

released June 1, 2020

原案(即興演奏) 増永 透
採譜/再解釈 増永 弦

ぽえむ『ないしょでけんばんにさわったあの日から~ぴあのがぼくにおしえてくれたこと~』 増永 瑞江

Recorded: June 21 at YOROZU KUTSUKAKE
Computer Programming & Mix: Gen Masunaga

Art Direction & Design: Mizue & Gen Masunaga

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